犬がトイレでうんちだけ失敗する原因とは

2017/10/16

犬がトイレでうんちだけ失敗する原因とは

 

飼っている犬がトイレを失敗することに悩んでいる飼い主さんは多いです。
特に、おしっこはきちんとペットシーツの上でしてくれるのに、どうしてだか、うんちだけ失敗するという不思議な現象に頭を抱えている人は多いのではないでしょうか。

 

うんちを失敗してくれると、すぐに片づけができるときはまだ良いのですが、うっかり飼い主さんが寝ているタイミングだったりすると、床が汚れてしまったり、はたまた足で踏んでしまったりと、予想だにしていなかった出来事が起こってしまうかもしれません。
そうなったときの衝撃とショックは経験した人にしかわからないものです。

 

こういったことを防ぐためにも、できることなら、うんちもおしっこと同じようにペットシーツの上でしてもらいたいものですが、ではなぜ、うんちだけ失敗してしまうのか、それには犬なりのさまざまな理由があります。

 

まず、犬にとって一言にトイレと言ってもおしっことうんちは別物です。
おしっこをする前でも、何となくそわそわする子は多いですが、うんちの前はくるくると回ったり、ドタバタ動いたりと、おしっこをする前よりも動きや反応が激しくなる場合が多いです。
さらに、うんちの時はおしっこの時と比べてどうしても無防備な格好になってしまうため、落ち着かない場所では排泄をしないことが多いです。

 

つまり、おしっこをする分にはその場所でできるけれど、うんちをするにはその場所は落ち着かないと考えてしまっている可能性があります。
また、犬はきれい好きのため、寝床とトイレが近かったり、あるいはペットシーツ自体がおしっこで濡れてしまっていて、足を踏み入れるには不快だと感じると、そこではうんちをしないことも多いです。

 

特に、うんちをしたらペットシーツを交換するけれど、おしっこを一回しただけではペットシーツを交換しないという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実際、使用するペットシーツにもよりますが、おしっこを一回しただけではまだシーツ内に汚れていないきれいな部分が残っていることが多いです。
ですが、神経質な子は少しでもシーツが汚れていると、もうそこではトイレをしたくないと考える子もいます。
こういったことが原因で、うんちだけ失敗してしまう可能性があります。

 

また、他にはストレスや、飼い主さんに叱られたことが影響している場合があります。
例えば引越しなどで環境が変わった場合や新しい家族が増えた場合、忙しくて散歩になかなか行けずに運動不足になっている場合などはストレスが溜まってしまっている可能性があります。

 

また、一度トイレを失敗した際に怒ってしまうと、飼い主さんの前で排泄をすること自体、できなくなってしまう子もおり、隠れて排泄をしてしまう子もいます。

 

このように考えられる原因はさまざまあり、その子によって取るべき対処法は変わってきます。
そのため、うんちだけを失敗する場合、まず思い当たることがないか、よく考えてみることが大切です。
失敗した際に、つい怒ってしまったことはないか、ペットシーツは汚れていないか、寝床に近いところに置いてはいないかなどです。

 

そしてもし思い当たることがある場合は、ゆっくりで良いので対策をとってあげると良いです。
例えば、いつもより大き目のペットシーツを置いてみたり、場所を広々とさせてみたり、犬がトイレに行きたそうにしたら、声かけをしてあげても良いかもしれません。

 

そして何より大切なことは、失敗しても決して怒らないこと、不満そうな表情を見せないこと、長い目で見守ってあげることです。

 

犬は人の気持ちに敏感なため、たとえ大声で怒らなくても、表情や態度などで察します。
ときに大変なこともあるかもしれませんが、その子に合った方法で、じっくりと問題に向き合ってあげることが大切です。